- あらすじ -
夏が始まろうという季節。上木愛莉は一人の少年のことを想っていた。球児として最後の大会に挑もうとしている彼との関係は遅々として進まない。今は大切な時期。愛莉もそれは理解していた。でも切なさは消えない。
ある日、彼に代わり忘れ物の衣類を取りに来ただけだった。夕刻で人気のなくなった校舎、想い人の匂いのする衣服、恋に焦れる想い――
周囲を見やり衣服を顔に近づけていく。好奇心と状況それに想い人の匂い。それは恋する彼女にとっては麻薬だった。
一度だけ、たった一度だけ愛莉の自制心は急速に蝕まれてゆく。想いの分だけ心は強く揺さぶられ嗅げば嗅ぐほどに切なさは増してゆく。彼への気持ちが溢れ、もう自制の崩壊を止められそうにない。秘められた場所へと手が伸びていく。切なさを打ち切るための甘い快楽を求めて。
ここで辞めておけば、満たされておけば、これからの話は無く、思い出しては赤面する程度で済んだと言うのに……。
ある日、彼に代わり忘れ物の衣類を取りに来ただけだった。夕刻で人気のなくなった校舎、想い人の匂いのする衣服、恋に焦れる想い――
周囲を見やり衣服を顔に近づけていく。好奇心と状況それに想い人の匂い。それは恋する彼女にとっては麻薬だった。
一度だけ、たった一度だけ愛莉の自制心は急速に蝕まれてゆく。想いの分だけ心は強く揺さぶられ嗅げば嗅ぐほどに切なさは増してゆく。彼への気持ちが溢れ、もう自制の崩壊を止められそうにない。秘められた場所へと手が伸びていく。切なさを打ち切るための甘い快楽を求めて。
ここで辞めておけば、満たされておけば、これからの話は無く、思い出しては赤面する程度で済んだと言うのに……。
- キャラクター -